Oct 22, 2013

富山からの盟友、名古屋に光を。

富山から仲間が来た。
Parisへの出発間近の忙しい時に。
いきなり来た。

その日名古屋で待ち合わせた。
天国のギターのタカと、富山の越中騒動、パーカッショニストでもある、ユウちゃんのコンビだ。
ユウちゃんは富山でgrungeという古着屋もやっている、濃い男だ。
やばい一日になる予感がしていた。

その日は祭りだった。
栄、大須で祭りがある。
面白い展開だ。
自然と久々の大須へ向かった。

古着屋を巡り、ああだこうだと楽しむ。
やっぱりいいもんだ。
古いもの、良い物。残るもの。
年々本物に目がいく。
ただ、エネルギー的に、誰かのきていた服だから気にはなる。
こないだはミリタリーシャツを海で塩漬けにして、太陽にさらして、自分の物になるようになじませたところだ。

街を歩くとたくさんの人で埋まっていた。
活気があっていい。
大須観音へ行く。
お香の煙を浴びて浄める。
風邪気味で調子はいまいちだった。

ライブの場所を求めて歩く。
ピックが無かったので買いに行った。
ちょっと外している間に、ユウちゃん達が何やら、新しい人達と話している。タカがモロッコで買って、ユウちゃんにプレゼントし打楽器ダラブッカが繋いだ縁らしい。
ユウちゃんが叩いていると人が集まって来たようだ。

音楽は急に始まる。
ベリーダンスをやっている方達が踊り、ダラブッカが鳴り響く。
三線でエキゾチックな音を奏で、ギターと伴奏する。
面白い流れだ。
さんざん楽しんで解散した。

次に選んだ場所は、大須から栄へと続く道で、歩道と歩道の間の狭間にある、高架下のスペースだった。
この場所を通る人達は急いでいる人達が多い。
信号が変わる前に歩道から、歩道へと歩いて渡る為だ。

ここからは日本の景色が、日本人の意識がよく見える。
消費に忙しく、メディアにつかりきり、疲れきった顔で忙しく歩く。
自分で善し悪しを判断できないため、人の評価、世間の評価で動く。
踊らされている事にも気づかない、踊れない心の余裕の無さ。
こりゃまずい。

Red Bull Girlからの差し入れで、エネルギーチャージ。
こりゃ効くわ。
テンションが上がりだす。
なにやろか?

人が進む道は一直線に川のようになっていて、集団意識で人は群れをなしているかのようだ。
最初は、その脇で、その流れに向かって演奏してみた。
いまいちだ。
自分たちの意識が。
そこで、流れの中に入り、流れを遮ってみた。
流れが割れる。
川の中に大きな石があれば、流れが割れるかのように。
何かが変わる。
ウイスキーの瓶をのんで景気をつける。
これは面白い。
意識の変化が起こる。
既成のやり方を捨てて、楽しみだしたからだ。
新しい。

一台の自転車が止まる。
B-Boyな彼は、DOBINSKI、目が生きていた。
神戸から来ている。
面白い。
すぐにラップを要求した。
すぐに彼は答えた。
名古屋への手みやげに作った曲だそうだ。
彼の出したエネルギーに答え、音が響きだす。
熱いうねりが動き出す。
その場に新しい磁場が産まれる。
いろいろと語り合いその後の合流を誓い解散。

次に来たのはマダガスカルからの刺客マイケル。
大自然を感じさせる男だ。
彼もメッセージをリズムに乗せる。
心オナジ。
世界は一つ。
宗教、国、民族、人種何も関係ない。
皆一つ。
ONE LOVE。

日本人の余裕をなくした心に響く。
彼からのカンパは千円。
俺達もテンションが上がる。

俺もどんどん自分を狭い檻の中から解放していく。
夢中で演奏する。
パーカッションを叩く。
音楽をやる喜びが体に、心に染みていく。
無表情が、笑いにかわり、無理解が愛に変わる。

続いて、アメリカのカリフォルニア、ウェールズなどからのECC講師達。
皆で歌って、踊って、会話して、楽しんだ。
ギターを弾いて、三線を弾いて。
楽器は皆で遊び、祭りをするためのものだ。
人目を気にして、縮こまり、はみ出す物を許さない、狭い日本の社会に、いい加減うんざりしきっていた俺には、良いリハビリとなった。
人間らしさを取り戻す為に。

最後に吉野家で皆で飯を食って解散。
終電は過ぎ去っていた。

その後、ユウちゃんの富山の後輩、見た目と中身のギャップが著しいシンジの車で、前述のゲストハウスまで向かう。
しかし良いやつだった。(帰りに送ってもらった。)

久々のゲストハウス、旅人が集まる場所で懐かしい気分になる。

山本太郎が名古屋の店に来てるとの事で、皆で向かう。

いなかった。

クラブが無料で入る。

空気が悪くて雨の中散歩へ行く。

タカと日本を、名古屋を噛み締めて歩く。
やはり健康第一だ。
俺には、自然の音と、太陽が最高だ。

いよいよフランスへ長期で再出発だ。
いろんな事も気になるが、進むしか無い。
迷わず進むしか無い。
行けばわかる。
ぼやけた光だが、はっきりと見えている次の道。
Parisで光を浴びて、チャンスをつかむ。
世界を愛で、平和で満たす。
日本で学び直した事。
自然との深い関わり。
見えた道。
再出発。
今一度チャンスと光を我に!!

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