ブルターニュ 1
先日フランス西部、ブルターニュ地方へ行ってきた。
まずは早朝にパリを出発し、ブルターニュ地方の中心都市であるRenneまでTGVで出かけた。
Renneについてみるとレンタカーを借りるためにレンタカー屋に行くことにした。
インターネットで事前に予約していた会社に行ったのだが、日本の免許証がないと借りられないと言われ、無残にも断られたのだった。
駄目で元々と、隣の店をあたったのだが、そこでも断られたので、もう駄目かと思ったが、諦めずにさらにもう1件あたってみるとそこでは、あっさりとオッケーが出たのだった。とにかく店員さんに感謝した。
久々の運転、しかも左ハンドルでフランスでの運転には少々不安だった。
さらに車は当然ミッションだった。不慣れな手つきで車を走らせる。
ゆっくりと走り出した車は久々の自由さと気ままさに、ゆらゆらしながら、やる気に満ちていた。
まずはモンサンミッシェルを目指した。
レンタカー屋でもらった地図を片手にあれこれと言いながら、迷いながらモンサンミッシェルを目指す。
近くまで行くと遠くから何やらそれらしき建物が見えてきた。
圧倒的な存在感と何やら気持ちの良いエネルギーを放っている。
少し離れた広い駐車場に車を止める。
そこから歩いてモンサンミッシェルまで2キロほどの道をバスに乗らずに向かうことにした。
道中長く続く一本道を歩いていると、気持ち良い風に、真っ白いサルエルパンツがはためくのだつた。
ちなみにTシャツもスニーカーも白い。
全身白装束である。
全身白装束に坊主頭のアジア人はさぞかし異様に見えたことだろう。
行き交う人々の反応を歩きながら楽しんでいた。
自分としては聖地巡礼の礼儀のつもりだったのだが。
海の色は美しいエメラルドグリーンであった。想像していたよりはるかにきれいである。
人々も純朴で純粋な心を取り戻してるかのように見える。
すばらしい空間だった。
夜のモンサンミッシェルの灯りが見える最高の眺めを独占し、美味いシードル(りんご酒)と地元のチーズで乾杯したのだった。
遠くから祈りを捧げた。
巡礼の一日が終わる。