Apr 4, 2013

Paris 再訪〜家探し再開〜

久々のblogだ。
随分長い事書いていない気がする。
このような気分で。

今ParisのBastille周辺の友人のアパートから、窓辺に広がる景色を見て、遠く遠くへ来たんだなと感じる。
あれほど慣れて、親しんだはずのParisが、とても異質で、目新しく見えるのは、七ヶ月と言う時間が、あらゆる物を作り替えたためでもあり、自分の意識の変化、感覚の変化に、ことさらに無常を感じていた。

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勢いで来た。
そんな感じの今回の滞在は、アパート探しをしに来たのだった。
その他にも、世話になった人達、仲間達、いろんな人達に会って再会したいという気持ちも強く持っていた。
期間は2週間弱。
Hawaiiiへと行く前に、どうしても、Parisに来て、家を見つけておきたかったから、友人の家を借り、動き出す事にしたのだった。
決めた次の日旅たった。

しかし、なんという空気の、時間の、リズムの違いであろうか。
最初に来た当初、この感覚に慣れるのに大変時間がかかり、苦労した覚えがある。
だから今回は出来るだけ苦労はしたくない。
しかし、本当に些細な、ちょっとした事に心を揺り動かされるのは、人間の性であろう。
もっとも、そんな中で、再び逞しくいきていく事を決めたのも、偶然ではなかった。
自分の中心、コアからの渇望が堪え難く、苦しい程にもがき、早く帰ってきたかった。
なぜだろう?

強く逞しい野性の本能と、叙情性ともいえるような優美さの混合がParisという人格である。
俺はすっかりその事を忘れていた。

いきなりにじり寄って、ぴしっと平手打ちを食ったかと思えば、突然微笑みだす。
そんな気まぐれな女性のような街だ。
しかし久々に会ったら、そんな彼女の性格がよくわからない。
少し大胆で、ラフすぎないか?
そんな事を思ったりもした。
しかし、少しずつ、彼女の事を理解しだすと、心地よい距離感に、その香しさに、陶然とする瞬間がある。
もっとも、今回の滞在では未だにないが。

情熱の答えを探しに街を歩いた。
随分久しぶりだ。
興味のある物も、街行く人のファッションも少し変わっていた。
風のようにすべてが流れる中で、自分の変化にもきづいた。

ダリ美術館にいった。
自由奔放な創造の断片が、繋ぎ合わされ、縫い上げられたその萌芽は、美しさというより、実に斬新で切れ味の鋭いナイフのようだった。
怪しい光がぬらぬらと燃え盛り、あのヒゲがMontmartreの丘を舞い踊っていた。
知らず知らずに受けていた影響。
そして、今後のプロジェクトにそれがどうやって生かされるのか?
明らかに来るべき、新しい波を全身で感じていた。
今後、Parisの彫刻家との、お互いのスタイルを混ぜ、新しいArt を産み出すプロジェクトをすすめる。
そんな流れが来ている。

Galerie Emmanuel Perrotainでは、素晴らしく新しい作品群に、創作意欲をくすぐられた。

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なんだこれは?
この感覚は?
そういえば、この空気の中で作品を創る事がかつて夢だった。
そして全開の滞在で、たくさんの作品を創ることが出来た。
でも、まだまだ物足りなかった。
俺には、もっともっと出来るはずだ。
どうしても、もう一度ここで制作したい!!!!
そんな自分の中に再び湧いた情熱を感じていた。
今出来る事は?
今にいる事だ。

きづいたら、もう一度、今にたっていた。

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