Oct 31, 2013

Paris 新生活開始

さてCDG空港に到着。
早朝5時すぎで真っ暗である。
大量の荷物、スーツケース4つと。三線の入ったケースをカートで押しながら、タクシー乗り場へと向かう。
重い。

タクシーが待つ出口の前の通路に何やら男達がいて、その中の黒人の大柄な男が声をかけて来た。
なんでもタクシーを個人的にやってるようである。
Paris市内まで行く。というと、67Eで行くという。
ついてこいと言うので地下の駐車場まで行くが、なにやらうさんくさい。
目が平静を装っているが、泳いでいた。
未来は、さかんに戻ってちゃんとタクシーのプレートのついた車に乗ろうと言う。
俺も警戒心が、日本の安全な暮らしの中で緩んでいたようで、なにやら断るのも気が引ける。でもあやしい。
荷物をトランクに積む段階で、やはりちゃんとしたタクシーに乗るというと、フランスでは常識だ知らないのか?と言ってきたが、知らないもんは知らない。
意外と簡単に引き下がったので、上に行って、ちゃんとしたタクシーを発見して乗り込んだ。
これで一安心だ。とにかく疲れている。
Sentierという駅の近くの、Rue Leopold Bellanという通りが今回の住処だ。
郊外を通り抜けて、ようやく到着。
しかし近くの通りでおろされた。

IMG_0362

どでかい荷物をひいて歩くと、マダムが声をかけてきた。
彼女はこのアパートの管理人だ。
そして荷物を持って階段を上ると、なんと、家の扉が開かない。
立て付けが悪くて閉まったままになってしまったようだ。
ドアを蹴る。
押す。
でも空かない。
そこで、近所の人を呼んで来て蹴ってもらったら空いたのだが。
これは問題である。
マダムは、鍵屋を呼んで直してもらうと言う。
午後二時に来るらしい。
今、八時だ。
落ち着かない。
さすがParisである。
建物は古く、不便さも毎度の事だ。
しかし、日本の便利さ、新しさに慣れてしまったら毎回驚かされる。

近所のスーパーNaturaliaに行く。
いろんな物を買い物するが、Bio、オーガニック中心のこの店はあきらかに富裕層向けで高い。しかし忘れていた。
でも、なぜか落ち着くこの空気。やはりオーガニックが良い。

鍵屋到着。
マダムも来て、直るまで待つ。
どうやって直すのか見ていると、木のドアの側面を、ヤスリでガリガリ削っている。
ひたすら削って、設置している面を少なくして直す。
これでいいのか?
しかしその後調子は良い。
料金は150E。
高い。
根本的解決は、この2~3百年経っている建築には手間がかかりすぎるようだ。
もちろん床は傾き、水平ではない。
しかし、やや狭いながらも、こぎれいな物件だ。(パリ基準)
大きな窓から道行く人が見える。
ここから新しい生活が始まるのか。
やっと手に入れた自分の城に、たしかな満足感を感じていた。
しかし、感傷に浸るより、買い物で生活必需品を手に入れに出かけた。
さあ何から新しく始めようか?
自問自答する。
やりたいことをやり、やりたくない事はやめる。
シンプルに、そして力強く、新しい暮らしが始まる。

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