収穫祭
先日ようやくのことで、稲刈りが終わった。
まずは周囲を手刈り。そして近所の方に手伝ってもらって、バインダーで機械刈りも行った。
手作業に比べて、圧倒的に楽な作業となった。
機械の楽さに感謝するのと同時に、ある種の物足りなさも感じた。
それは皆でわいわいと楽しく刈る喜びだった。
稲刈りを手作業でやると、一反を一人で刈るのはかなり辛いが、
仲間とたくさんでやると一気に楽しくなる。
そこで、四分の一ほどを残しておいて、後日田植えを一緒にやった方達を呼んで子供も交えて楽しく稲刈りをした。子供も大人も皆楽しんでやったので本当にあっという間に終わってしまった。
やはりシェアしたほうが何事も楽しい。
時代は変わって、一もどり。改めて昔の良さを思い出し、また受け継いでいく。
稲掛けの仕方も近所の方に指導いただいた。
直接教えてもらう喜びと確かな手応えは、やはりネットにはない。
やはりリアルが一番。
田舎で過ごしてますますそう思う。というかそう感じる。
一つ一つの作業を自分で考えて消化し、覚えていく。
杭をしっかりと打ち付けて倒れないようにして完成。
稲を干していく。これから二週間ほど干す。
そして、動力を使わない足踏み脱穀機での脱穀作業。
こいつも結構ハード。
なんせ機械は大正時代のもの。
しかし今でもバリバリ動く現役である。
動力は足で踏み続けて動かす。
その後、唐箕(とうみ)でゴミを風で飛ばし、重い籾だけを選別。
かなり効率は悪いが、なんとか籾を集めた。
寒い中、庭で数日かかって作業を終えた。
本当に体力勝負だ。
改めて昔の人々の体力と精神力に感服。
あとは、籾すりをやればようやく玄米ができて食べれれる。
籾すりも手作業に挑戦。
石臼に木の棒でゴリゴリやってようやく殻が外れる。
この殻が実はとても大切で、珪素を多く含んでいて、虫などからお米を守り
味を損なわずに長期保存が可能となる。
現代では都合上、籾すりを一斉に行うので、守る力のなくなった玄米をわざわざコストをかけて冷蔵保存などしている。
そこで我が家は、非電化工房の、非電化籾摺り機を購入。
手間はかかるが、毎回食べる前に手動で籾摺りをしてから食べてみようと思う。
いざとなったら、コイン式の籾摺り機も使えば、さほど負担にならないと思う。
なんでもやってみて初めて分かることがあるのだから。