Sep 25, 2018

Hybrid Bunkasai 1 空間作り

先日開催されたイベントへの参加は実に興味深く、意義深いものとなりました。

そもそもの流れは、愛知トリエンナーレから。
名古屋で3年に一度開催される芸術祭「愛知トリエンナーレ」の開催する「トリエンナーレスクール」に参加して、たくさんの人に出会い話した事で、自分の特殊性や現在地を知る事ができ、その流れから今回のイベントを紹介していただきました。
(ナデガタインスタントパーティーの野田さんありがとうございました。)

自分の出身地である豊田市で開催されるイベントなので、参加を決めたら自分の想像以上のモチベーションがある事に気づきました。
紐解いてみると、生まれ育った豊田への熱い思いがそこにはありました。
正直なところ、アート文化が無いと諦めて飛び出して行った豊田市。
しかし、どこよりも一番愛しているこの街に再び帰ってきた自分。
思い返せば、どんな時もこの街と共にありました。
そして月日は流れて、海外などでの経験や、培った能力を活かせるように自分自身も成長していて、この街をより良く文化面でも成熟した街に変えるために貢献したいと思うようになったのでした。

こちらのイベントHybrid Bunkasaiは、9月の15,16, 22,23日に開催されました。
このイベントは、廃校となった女子高を再活用し新しい役割をもたせる企画で、愛知トリエンナーレの関連事業として開催されました。

私は部室横の倉庫を使ってのインスタレーションをしました。
タイトルは「車社会」です。
このタイトルには豊田市で生まれ育った私の様々な思い入れが込められています。

まずは展示会場となる倉庫を徹底的に掃除しました。
床に蓄積した埃と泥を水で流して、倉庫の奥まで集めて掻き出しました。
しかも、この会場には水道が通っていないため、豊田市美術館から引いてきた水道まで水汲みに何度も往復することに。(300mほど離れていました。。)
水を流してはデッキブラシで擦り、奥に集めた汚水をチリトリで外に掻き出すという作業の繰り返しを一日中行いました。
そして数日後に乾燥した埃をほうきで掃き綺麗にしていき、後は要らない物たちをひたすら外に出して行って、場所の特徴をシンプルに引き出す作業でした。
そうやってまずはフラットな”場”を作ります。
これには家づくりやリノベーションで学んだ感覚や経験が生かされていました。
やはり何事も本気でやれば勉強になり、仕事になるのだなと改めて実感した次第です。

ここからが本題。布やキャンバスに描いた絵画を設置していきました。
あくまで場や空間を生かしての設置(インスタレーション)展示を意識しました。
今回の企画の趣旨を考慮して、建物や空間が語る声を聞きながらの作業です。

 

そして、会場で見つけた建物の床にあったひび割れ。
このひび割れに感じる物がありました。
人工物であるコンクリートの床に、自然が引いた線。
その線が心を打ちました。
そこには私自身が取り組んできた意識性を超えた”無”が感じられるからでした。
その線をピンク色に塗ってなぞり、空間は完成しました。

そうやってできた空間に人が入って、意識の変容をして出て行く、これが今回のタイトルとなった「車社会」です。

続く

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