GMAC 2014 Bastille
10月30日から、11月3日までパリのバスティーユ広場で行われたアートイベントGMACに参加した。
イベントには、たくさんのスタンドが立ち並んでおり、アーティストたちの作品がまるで市場のように並び、たくさんのお客さんがその中から自分の気に入った作品を購入していくという感じだった。
今回のイベントで最も印象深かったのは、自分の作品を自分と全く無関係の人たちに見てもらえた事だつた。リアクションも人それぞれで、自分の作品に関心を示す人もいれば、全く示さない人もいるといった塩梅だった。それももっともなことだなと思った。人それぞれ好みがあり、気分もある。作品の本当の良し悪しと、人や世間の評価、リアクションは必ずしも一致しない。それはアートの歴史が物語っている。しかし長い年月をかけて本物のアーティストの作品なら必ず認められる時が来るだろう。俺はすべての人に自分の作品を認めさせたいという思いに駆られる。もちろんそこにエゴが含まれている事は認める。情熱の原動力となるエゴだ。
そしてもう一つ印象深かったのがブラジル人のお客さんと交流したことだった。以前豊田市に住んでいた時ブラジル人の子供たちが通う学校で働いていたことがあり、彼らに大変お世話になったと言うことを思い出した。陽気でオープンな人柄には感銘を受けた。
そして今回のイベントでも彼らとの出会いがあった。カタコトのポルトガル語を交えてコミニュケーションをとった事で仲良くなり自分の作品を喜んでシェアしてくれた。彼らの勧めでブラジルの日本人大使館、ブラジルで行われる日本文化のイベントなどに売り込んでみるという案は、大変興味深い。この流れに乗ってみるのも楽しそうだ。
ということで今回のイベントは、自分にとって大成功だったと言えるだろう。帰り道雨が降る中で作品を搬出して帰るのはやや大変だったが、今となっては良い思い出である。
今後の展開に向けてエネルギーを充電し、今制作中の作品に再び全力を注ぎたい。そして個展をしたい。チャンスの女神は必ず俺に微笑む。