Slow is Fast 1
一連の流れのについて。
フランスから帰国後、子育てを中心とした生活となり、大都会に住んだ反動で、自然への憧憬がますます深くなり、そういったことをもっと追求したくなりました。
同時に今振り返ってみると街での暮らしや人に疲れていた気がします。
そして、畑を始めたり、サーフィンを思いっきりやるようになったり、米作りを始めたり、田舎暮らしを模索したりしてきました。
そして、肝心のアート活動は社会的には停滞していきました。
海外挑戦からのギャップで、モチベーションが上手く維持できずに、愛知県でのアート活動、豊田市でのアート活動に焦点をあわせられず、自然との親しみを深め、田舎を改造したりと、人里から離れての生活、制作を行ってきました。
ある意味、田舎に篭って行ったのでした。
しかし、それだけでは、どうにもおさまらない心が疼くのでした。
やはり制作だけでは、一人だけでは、家族だけでは、小さなコミュニュティだけでは、どうにも行き詰まるのでした。
その流れが変わってきたのは、自分自身の心の変化がありました。
まずは3月にニューヨークに単身行って活動して、改めて自分は都会も人も好きなんだということに気づいたことでした。
自分は文化的な刺激にも飢えているということにも気づき、無理に田舎だけの暮らしに自分を押し込めようとしてもやはり無理が生じました。
そして帰国した4月ごろに、以前から過ごしていた田舎の家を改装するという話がでましたが、その時点で田舎だけに暮らす気はありませんでした。
より自由な生き方、暮らし方を模索し、実行しているニューヨークで出会った人たちの影響も多分にあったのでしょう。
田舎暮らしは、やはりがんばりすぎて燃え尽きていたのでした。
何事にも全力投球の生き方を続けてきた弊害がチラホラと。
当初、家の改装をお願いしようと思っていた設計士さんとの話し合いでも、その家に100パーセントで住むつもりが無いため、条件なども含めて合わずに破談となり、結局、素人ながらも自分で音頭をとって家のリノベーションを指揮することになったのでした。
つづく