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Jun 22, 2013

Hawaiian wedding 12  ハワイ島到着

いよいよHawaii島へ到着した。
本当にスムーズだった。
まさに流れに乗っていた。

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早速レンタカーを借りる。
今回は白のKia自動車の、Rio君。
韓国のメーカーの車らしいが、左ハンドルで、小型で足回りも良く、とても走りやすい。
気に入った。

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走り出すと広大な溶岩大地におどろいた。
圧倒的な広さと脈打つしぶきが目に見えるようで、灼熱の熱さは日本の真夏を思わせた。
クレーターの様な黒茶褐色のひび割れた大地が延々と広がる。
この島はやはり大きい。

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Kona(コナ)国際空港からKailua Kona (カイルアコナ)の街へと向かう。
日本の港町を思わせる小さな街で、海に面してお店などが並んでいる。
ざっと見て回った。
疲れもあり早々に退散することにして、ヴァケーションレンタルで借りた家へと向かう。

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ヴァケーションレンタルとは、別荘などを自分が使わない間などに、他人に貸し出すシステムで、仲介会社が請け負って、借り主と貸し主を結ぶシステムの事だ。
俺達も今回、ハワイ島、カウアイ島と家を一週間ずつ借りる事にしたのだった。
値段は、シェアすれば安くもなるが、2人だと良い値段だった。
でも今回は、ハワイに住んだシュミレーションもかねている。
贅沢な気分で豊かに行く事を決めていた。

車で道を走っていると、右手にきれいなお椀型の山がふたつ並んでいる。
気をとられて、なんとなくそちら側に間違えて曲がってしまった。
しまったなと思いつつも、細い道を気ままにしばらく行くとそこにはなんとビーチが。
それも白浜の最高の海だ。

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kekahakai state park(ケカハカイ ステートパーク)
たくさんの人達で賑わう海はとても良い波が立っていて天気も最高。
熱くて熱くて最高の海日和だ。
俺達はボディーサーフィンや泳ぎなどを楽しんだ。
たくさんの人達が喜び、遊んでいる。
この時には、この海にはじまり、この海で終わるハワイ島の旅となるとは、知る由もなかった。
スピリチュアルな体験、自然との深い繋がり。
そういったことを求めて導かれるように、そしてやっとこれたハワイ。
そこには、やはり未知の世界が待っていた。

princeville(プリンス ヴィル)という別荘が立ち並ぶ区域に到着した。
なにげなく道をまた間違える。
するとそこには、スーパーやガソリンスタンドが。
またもラッキーである。
早速買い物して帰る事にした。
食料品の物価はかなり高い。
少しは慣れてきたが、やはり高い。
効率よく買い物を済ます。

今回の家は3BR(ベッドルーム)2BTH(バスルーム)
とにかく広くて、気持ちがいい。
こんな家に泊まった事は初めてだった。
広いテラスからは海が見える。

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室内も清潔で、センスがいい。
天井には、ファンもたくさんついていて空気も循環出来る。
各部屋にはARTも飾られていて、そのセンスもいい。
VRBOというサイトで探して、契約したのは正解だった。

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夜はスーパーで買った食材をテラスで食べる。
きれいな星空が広がり、広い空間でのびのびとすごす時間は格別だった。
今後の事を楽しく話しながら食事をした。

2人で星空をベンチにもたれながら眺めて語り合う。
とても贅沢な時間だ。
ふいに、思いついて


「これからも楽しもう!!」

「おーっ」

2人で大声で叫ぶと、その直後に大きな流れ星が横切って行った。
都会では決して見る事のできない美しい光景だった。
幸せをかみしめる。

今日の飛行機の中で言霊に関する記事を読んだことを思い出した。
言葉に宿る魂をポジティブに、楽しく、愛をこめて使って行こう!!
そう誓ったハワイ島での初日が過ぎて行った。
優しい風が吹いていた。

 

Jun 21, 2013

Hawaiian Wedding 11 ノースショア出発

North Shore滞在もあとわずかとなった。
車でワイキキまで今日は指輪を取りにいく。

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ハレイワで買い物をしてから、車で東海岸をまわりながら、ワイキキを目指す。
途中で美しいビーチといわれるラニカイビーチを目指す。

がんばって到着するも夜。
斜面になった砂浜を登って海を眺める。

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今回はワイキキまで完全に車で行く事に。
中心部はほとんどが一方通行で近くまでいっても、複雑な道が立ちふさがる。
なんとか地図を片手に運転する。
けんかもした。
そしてやっとの思いで、数日前まで、両家の家族が滞在していたシェラトンワイキキホテルの周辺まで行き、車を駐車した。

注文していた指輪との出会い。
美しいカットと、十八金の光。
なによりそこに入っている心が美しく指輪を輝かしている。
聖なるマイレの指輪と、波と花の指輪。
内側には(Pilialoha)愛し合っている夫婦という意味のハワイ語の文字を選んで刻んだ。

時間をかけて田舎道を帰る。
明日にはハワイ島へと旅立つ。
移動の準備を終わらせて、一息。
ぐわっとねむりにつく。

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朝方、いつもより早く目をさますと鶏が産卵の準備をしていた。
雄鶏があたりを警戒して歩き、卵を守っている。
美味しい卵だが、命の重さ、命の味だ。
大切な事に気づく。
そんな速度で生きていける事が、人間にとっても、なにより幸せであろう。
忘れたくない。

Kayokoさんに別れを告げて、新たに旅たつ。
車もすいている。

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空港まで実にスムーズに乗って行く。
Dollarのバスに乗り換えて、ホノルル空港へ。
さあいよいよハワイ島だ。
新しい気分で旅立ちへとむかう。

 

Jun 19, 2013

Hawaiian Wedding 10 ファーマーズマーケット

夜中より体調が悪い。
無理に食べ過ぎたせいだった。
特に肉類をむやみに食べすぎていた。
体を大きく見せよう、大きくして適応しようとしていたのだった。
虚勢のつけは大きかった。
結局はRelaxしたナチュラルな自然体が一番。
何事も無理をして詰め込んだり、やったりすると必ずどこかで異変をきたす。
人間の社会生活も同じであろう。
だから俺は自分らしく楽しく暮らせば良いのだ。
ありがとう。
体のメッセージに感謝した。
夕方まで悶絶して、それにも疲れた頃、出かける事にした。

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近くで開催されるファーマーズマーケットに向かう。
地元の農家の農作物や、手作りの食べ物、パンやケーキなどが並ぶ。
その他にも手作りのアクセサリーや、服などもあった。
そこに集まる人達の空気もとても優しい。
皆解け合っていて無理が無かった。
ゆったりと優しく心地よかった。

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その中でKokua Foundationのブースをみつけた。
自然の大切さを訴え、地道で明るい活動を続ける団体だ。
子供に環境保護の教育をしていて、子供達の描いた絵に投票するようになっていた。
どの絵も元気一杯で素晴らしかった。
その自由奔放なスタイルにアイデアの豊かさ。
何より心からすべてを楽しんでいるのが伝わってくる。
子供は俺の先生だ。
特にプラスティックボトルフリー、つまりペットボトルをやめよう、へらそう、というスローガンには惹かれた。
ノースの女性サーフアーティストであるヘザーブラウンの絵が描かれた、きれいな色の水筒を買った。

会場はローカルで優しい空気が流れる。
おもったよりも規模も小さく、まさに地域密着といった感じがした。
なんでもメディアは誇張して伝えるので、おおげさに描く。
ハワイに関してもそういった事は大変多い。
実状をしっかりと伝えないから、情報に翻弄されるのであろう。
もっとも俺はテレビはほとんど見ないし、バーチャルだと思って接しているのだが。
本やなんかにしてもいかに大げさな事か。

ハワイアンミュージックが聞こえてくる。
優しい顔のおじさんが楽しそうにプレーしている。
脱力して、イージーにゆっくりと弾きながら歌っている。
まさにハワイアンだ。
ちょっとまってくださいという曲を聴かせてくれた。
笑顔で触れ合ったらなんだか元気になってきた。

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大型のスーパーで売っている利益追求型の商売だけでは、食の安全性も見えないし、無駄も多い。
冷房のガンガン効いた店内は不自然で気持ち悪い。
顔の見える人から買った食べ物にはある種の信頼関係がある。
なによりそういったところで買った食べ物はたいてい美味しかった。
今後の日本の暮らしでも多いに考える余地がある。
Parisでもマルシェという朝市が各地で定期的に開催され、オーガニック専門のBioマルシェなんていうのもある。
日本にもそういう物を増やしていきたい。

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利益追求型の資本主義経済のみでは、環境や食の安全といった生きていく上でもっとも大事な根幹が揺らいでいく。
まるで大きな大木の根っこが朽ちて腐っていき、しまいには倒れてしまうかのように。
目先の利益に流されて、本当に大切な物を見失ってしまっては元も子もない。
子から孫へと何を受け継いでいくのか?
七代先の事まで考えて、一本の木を切るのか決めるという、アメリカンインディアンの教えが脳裏をよぎる。
この我々の文明の転換期にもっと謙虚に自然から学ばなくては、人類の滅びも近いだろう。
近代化の弊害、便利のリスクといった事を日本にも伝えていきたい。
そして日本の財産は、この素晴らしい自然と、思いやりのある美しい心なのだと。
まだ間に合う。

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帰りにワイメアビーチで少し泳いで美しいサンセットを見た。
毎日見たいな。
そう思った。
日の出と、日没を毎日見て感謝して暮らしたい。
シンプルだが美しい暮らしを夢見て進む。
当たり前とは、現代社会では、こんなにも遠くなってしまったのだ。
なにを捨てて、何を得るのか?
俺はただ、シンプルで美しい暮らしがしたいだけなのだ。
こんがらがった、社会的洗脳と、常識という名の侵略から、我々の真のスピリットを守り育まなくては、地球に未来はない。
地球を平和に。
宇宙を平和に。
これは自分を平和にする事である。
今日も美しく日は沈む。

 

Jun 17, 2013

Hawaiian Wedding 9  ワイメア渓谷

その日は朝から、近隣の聖域でもあるWaimea Valleyという場所に向かう。
家からは車で十分ほどだ。

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山を望む渓谷になっていて、たくさんの種類の植物達がきれいに管理されていて公園のようになっている。

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入り口近くに、座って、なにやら編んでいるおばあちゃんがいた。
話しかけてみると、彼女はネイティブなハワイアンの伝統文化を伝えている方で、顔はほぼ日本人だった。
彼女のルーツが日系にもあるのかも知れないが、その英語はシンプルで力強く、そして分かりやすく優しく心に入ってきた。
日本とハワイのルーツのつながり。
遥か昔の遠い記憶の繋がりを会話の中から編み込んでいった。
おばあちゃんは、竹であんだかごのようなものを作っていて、それは日本にもあるよと言うと、うんうんとうなずいていた。
暖かい人としゃべった後は、優しくてとてもいい気持ちになる。
もちろん人によっては逆の場合もある。
会話して、爽やかな気持ちになる人、優しい気持ちになる人になりたいと思った。

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いろんな植物を見て歩く。
山側から川が流れていて、いろんな花が咲いている。
いろんな鳥がえさをついばみ、優しく歌う。
頭の真っ赤な鳥。
くちばしのまっ黄色なぴょんぴょんと飛ぶように歩く鳥。
真っ赤に広がった、レフアの花。
咲き誇るブーゲンビリア。

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道は山の上のほうになだらかに続いていて、ゴールには滝があった。
そこは間違いなく聖なる滝だった。
有名な観光地であるので、観光客も水を浴びたり、泳げるようになったいる。
ライフガードと、救助用のサーフボードまで用意してある。
俺も滝の周囲の水を浴びて泳いで楽しんだ。

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そしてその地にあるヘイアウを拝んでから帰る事にした。
ヘイアウとはエネルギーのへそ。
ハワイアン達が聖地とあがめた場所である。
地球のコアと繋がる場所で、俺はそこに愛と平和の祈りを捧げた。
地球中に届くイメージで。
ハワイも大事な物を失って取り戻すのに一生懸命だ。
しかし、そこに脈々と受け継がれている大切なエネルギーは、人種や宗教、性別を超えて人々を癒している。
まるで諭すかの要にゆっくり、ゆっくりと。
すっかりアメリカ化したハワイの中で大切な核心に触れた一日だった。

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帰ってから、Kayokoさん宅に遊びに行く。
三匹の大きな犬が出迎えた。
ご主人のジョージさんが病気なので励ます為に友人が毎日のように訪れるという。
やはりサーファーの方が多かった。
皆の暖かい気持ちが伝わる。
ジョージさんはバリバリのアスリートだったらしい。優しい笑顔の中にも鍛えられた感覚が光る。
タヒチの写真なんかも見せてもらって帰路に就いた。

人生は一瞬の夢の様なもの。
俺達はどんな夢を描き、どんな風に生きようか?
風が気持ちいい。
風のように自由に生きたい。
海のように広く大きく変化し続けたい。
そして何よりその夢物語を楽しんで生きていきたい。
生きている事に感謝した。

 

Jun 17, 2013

Hawaiian wedding 8  ハワイアンジュエリー

その日は朝からホノルルへと車で向かった。
サングラスを捜索しながら。
途中ワイメアビーチにより、なにげなく車の物入れにてを突っ込むと、奥になぞの空洞が。
そこからサングラスは当たり前のように見つかった。
前日の夜さんざん探しまわったが全く見つからなかった物がこうも簡単に。
言葉遣いに気をつけるようにという戒めだととらえた。

ハイウェイにも慣れてくる。
広々とした田舎道から、高速に入りとばす。

アラモアナショッピングセンターへ。

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今日は買い物を楽しもう。
american apparelへ。clarksには船越英一郎さんがいた。

その後トロリーバスでワイキキへと移動。
JCBカード会員だと無料なり。
風を浴びて開放的なバスにしばし乗り、観光客気分を満喫した。

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ロイアルハワイアンセンターへ。
結婚式以来ずっとウクレレを探していたので、何気なく見つけたウクレレショップに入る。
たくさんのウクレレの中から俺が選んだのは、コアウッドのテナーウクレレだった。
その中でも、色々な種類、メーカーががあり、ネックが細めで、繊細で美しい音の物を選んだ。
たくさん弾き比べる中で、心に来たのはそのウクレレだった。
自分になじむ、優しさのある音だったからだ。
Volley Madeというハワイの西海岸にある夫婦で会社を営んでいるメーカーのようだ。
とにかく気に入ったのでそれから毎日弾いている。
良い値段だったが、それ以上の価値は十分にある。最高だ。

その後ハワイアンジュエリーを探しにいく事に。
以前から結婚指輪は、ハワイアンジュエリーの物にしたいとずっと話しあってきた。
もう五年くらい。
そんな素晴らしいギフトを手にする時がとうとう来たのだった。
たくさんの指輪の中から、俺はハワイの聖なる植物である、レイなどにつかわれるマイレを。
未来は波をベースに、プルメリアとハイビスカスが彫られた物を選んだ。
内側には”Pilialoha”愛し合っている夫婦という文字とお互いの名前を交換して彫る事にしてもらった。

物事には正しい時間、正しい場所があると聞いた。
長い間夢見てイメージしてきた事が最高のタイミングで訪れたのだった。
彫りあがるまでには数日掛かるようで、後日とりにいく約束をし、ノースまで車で帰ったのだった。
ながいながい道のりを自然の気持ちよい風を浴びながら。
その日も星がきれいだった。
本当に欲しい物を手に入れた満足感と、本当に夫婦なんだなと言う実感が日増しに高まってく。
豊かさとはやはり心から始まるようだ。
全ての面で満たされていた。

 

Jun 13, 2013

Hawaiian wedding 7  ハレイワ

ノースにあるハレイワ(Haleiwa)という街まで今日は行く事に。
車で十五分くらいゆっくり走る。

古くてどこか懐かしい雰囲気だが、自分たちにとっては新鮮な景色の落ち着いた街ハレイワ。
テレビなどでみるのと実際に行くのとでは全く違う、とても気持ちよい空気の街だった。

サーフショップやアジアの衣類、そしてギャラリーにpatagoniaまであった。

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この街の大きさもそうだが、爽やかで気持ちのいい自然な空気感がとても気に入ったのだった。

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patagoniaでとても気になる服があった。
まずは、ボデイーサーフィンのTシャツ。(体だけで波乗りをする事)
ややサイケデリックな色彩のプリントがしてあり、着心地も良く環境にも優しいオーガニックコットン100%だ。

サーフィンより自然で大好きな波と一つになれるボデイサーフィンが俺は好きだ。
なにより道具がいらない。気楽に楽しめる。

続いては何故か強烈に気になるアロハシャツ。
その色、デザインどれをとっても最高だ。
なにか白髪まじりのおじさんがそのシャツを着て宣伝してある。
サーフィンや、サーファーの歴史には全くうとかったので、そのアロハを着て写真に写っているおじさんが誰かは知る由もなかった。
後に知る事となる。

Gerry Lopez
生きる伝説だ。
伝説の波パイプラインをまるで悟った僧侶のように乗りこなす。
ヨガで無駄なく引き締まった体。瞑想で鍛えた精神力。これだ!!
無理して体を巨大にするのではなく、自分の体としっかりと繋がっている事が大事なのだ。
そう感じさせてくれる彼のライディングは美しかった。

その後ワイメアビーチへ。
ワイメア渓谷近くのビーチは優しくてきれいなビーチだった。
たくさんの人達が楽しそうに喜びをシェアしていた。
ボディサーフィンや、浮き輪などで本当にリラックスして遊べた。

そしてサンセットビーチへと移動。

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奥にあるポイントは、たくさんのサーファーで賑わっていた。
奥まで歩いていって夕日を眺めた。
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本当にきれいな暖かい色が周囲を優しく照らし出す。
ぬるぬるした溶岩のビーチを、おそるおそる歩いたら、見事にすべってころんだ。
通りがかった人まで笑っていた。
痛みに耐えて笑ってみせる。
服がぬれてこけがついたので、無理矢理泳ぐ事にした。

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やや寒い。
しかし酔っぱらったご機嫌な男が声をかけてきたので、海の中で友達になった。
サーフィンに失敗した彼と、ころんだ俺はしばし笑ってすごした。

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帰ってきて家に帰ってくるとサングラスが消えていた。
最近買ったばかりのコアウッドでできたお気に入りの物だ。
しかも高かった。

その日俺は口が悪かった。それが原因か?
自問自答を繰り返す。

ハワイにはメネフネという小さな先住民がいたらしい。
彼らは一晩で大きな建物を造ったりする。
いまでは妖精とか、フィクションぽいそんなポジションの彼らだが。
メネフネちゃんが隠したかも。
そんなことを言って眠りについた。
なんとか出てきてください神様。
未来から、そんな時はニンニクと唱えると良いと聞いて、ニンニクと唱えながらファニーな眠りについた。
ニンニクの効果やいかに。

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Jun 11, 2013

Hawaiian wedding 6  サーフレッスン

その日の朝、Kayokoさんと、先生が迎えにきてくれた。
車にのって海へと向かう。

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緊張していた俺に、先生は、リラックスさせてくれる空気を音楽や会話で作ってくれた。
やや乱雑だが、おおらかさのただよう車内に大好きなKeali’i Reichelの歌が流れた。
Beatlesのカバー曲、In my Lifeだった。
昔良く聞いた馴染みのある曲だが、Keali’i が歌うと、元の曲よりも暖かく、優しい心が響く。
このゆったりとした、暖かい心。
素晴らしい。

車でしばらく走ったとこにあるポイントは初心者向けのようだ。
海の色と浜が美しい。
先生はいろんな仲間と挨拶をかわしながら進む。
ビーチにつくと、早速レンタルボードをもって海へ。
先生が一人ずつ教えてくれるようだ。
内心少し怖かった。
初めての場所でのサーフ。
しかも随分久々だった。
そして前述したように、川で溺れてから時に水と流れが怖く、海でパニックになりそうな時があるのだ。
先生がパドルでついてこいと言った。
どんどん進んでいく。
俺も必死でついていく。
放任と、責任の両面からなるレッスンだ。
普段使っていない筋肉が疲労し、酸欠を感じる。
とにかく信じてこいだ。
先生が良いと思うポイントまで行き、早速乗ってみる事に。
ビーチは遠くに見える。
平静をよそおおうと呼吸を整え、笑顔で会話する。
少し怖かったが、先生への信頼と安心感が気持ちを和らげてくれた。
一本目の波に乗りやすいように先生が押してくれた。
立とうと力んだ瞬間、前に重心が掛かりすぎていて海にささった(笑)
どぼんと海に沈む。
もちろん足はつかない。
軽く焦りながらボードを辿って捕まる。
そこで呼吸を整え、恐怖心と戦う。
克服するしか無いんだ。
そしてまたパドル。
またもがんばってポイントまで行く。
先生の場所が果てしなく遠く見える。
そして次のテイク。
先生に任せっきりだが、良いポイントへと誘導され、波に乗る。
そして波の力を感じながら立つ。
おお気持ちいい。
波の上を板が滑り、波と同調してひとつになる。
その爽快感と楽しさの前にはいっさいの恐怖心も無く、ただ気持ちがよい。
その後も、一本気持ちの良い波に乗れた。
うれしかった。
そして猛烈に疲れてきたので浜に打ち上げられる事にした。
そこで未来と交代する。

未来も見よう見真似でパドルして、沖へと向かっていく。
怖がっているそぶりは無い。
そしてしばらくしているうちにあっけなく立っていたのだった。
バランスをなんとかとろうともがき、だんだん乗れてきたのだった。
早い。
先生の安心感と、確かな技術と経験あってのものだが、飲み込みと、運動神経、バランス感は抜群のようだ。

ちなみに先生は60歳くらいらしく、体力もあって、腕など俺の足ぐらいはゆうにある。
日焼けした姿はなんとも逞しい。
(その後俺も、体を大きくしようと豆乳やココナッツをたくさん飲んだり、たくさん肉を食ったりしてみたが、体調を壊して寝込んだので、すぐにやめた。)
何本か皆で楽しんで、シャワーをあびる。
心地よい疲れと自然の素晴らしさ、木々の緑、鳥の声、全てが変容して見える。
あらゆる感謝が湧いてくる。
やっぱり海は、サーフィンは素晴らしい。
感謝して帰宅した。
そしてきづくと2人で爆睡していた。
鳥は相変わらず元気な声で鳴いていた。

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Jun 11, 2013

Hawaiian wedding 5  ノースショアへ

カハラホテルを出発する日が来た。
豪華で優雅ながら品格があり、落ち着いた最高のホテルだった。
これまでの、ボヘミアン的な生活に別れを告げ、新しく、豊かさも身につけた自分がいた。

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ハワイでは初めとなる、レンタカーを借りるため、タクシーでミリタリーのホテルへ。
ミリタリー専用のホテルだと、さんざん運転手さんにおどかされたが、そこにオフィスがあって予約をした。
受付で働いていた方は、以前日本の神戸に留学経験のあるアーティストだった。
いりいろアドバイスをくれて、アートのコネクションが広がるサイトを教えてくれた。
そんな不思議な縁に感謝しつつも、車を借りる場所へと向かう。
じりじりと太陽に焼かれながら到着。
しかしホノルルのど真ん中で、道はほぼ一方通行で土地勘もゼロ。
カーナビもゼロ。
スーパーで買った英語の地図と、ガイドブック付属の日本語の地図を頼りに、出発した。
右側通行で、やや戸惑ったが、すぐに慣れてきた。
車もそんなに早くなく快調。快調。
しかし、方角と、道が分からない。
しばらくグルグルと周り、なんとか目標の道へ出る。
そして必死の思いでハイウェイへと進路を向け、ヌアヌパリ(Nuanu Pali) という絶景の見えるポイントへ向かう。
ここにもパリという言葉が。シンクロに驚く。
前述のメイクさんのまりこさんに教えていただいた、ジャングルの様な木の茂る古い道を通る。
大きくて神聖な、鳥のささやく木々が並ぶ道には、とても感動した。

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山道を登ってヌアヌパリへ。
海や街、山など絶景の見えるこの場所はかつてカメハメハ大王が戦った地で、とても神秘的だが重たい歴史があったようだ。
たくさんの国の人達で賑わう。

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その後車を走らせNorthへと向かう。
オアフの東海岸を通っていったので、たくさんの海や街を見る事が出来てとても新鮮だった。
一気に世界が広がった感じだった。

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その日から一週間お世話になるサンセットビーチルームのKayokoさんと待ち合わせにテッズベーカリーへ。
地元で人気のお店で、涼しげなブルーの建物と、壁画がいい雰囲気だった。
Kayokoさんと合流。
爽やかで気さくでオープンなとても感じも良い方で、2人とも安心した。
SBR(サンセットビーチルーム)に着くと、そこは周りをワイルドな木々に囲まれた、素晴らしい場所だった。
野性のニワトリ達が駆け回り、様々な鳥の鳴き声に癒される。
そんな素敵な場所だった。

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Kayokoさんがプライベートなビーチを案内してくれた。
そこも優しくて、ゆったりとできる場所だった。ただし蚊にはたくさんさされたが笑
風が気持ち良くて、ゆっくりと時が流れるノースショア。
素晴らしい場所だった。

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Kayokoさんのおすすめもあり、翌日にはサーフィンのレッスンを2人で受ける事にした。
未来はこれがサーフィンデビューとなる。
明日の十時ね。といってKayokoさんは行った。
その日はドキドキして眠りについた。
海の恐怖心を克服できるだろうか?

子供の頃溺れて死にかけた事がある。
小学校一年の頃だ。
川で流されてあっという間に見えなくなっていく家族。
激しい流れに飲み込まれ死を覚悟したとき白い世界に浮かんで、ふっと楽になった。
まさにあの世の手前まで行ってしまったのである。
そのとき一緒にいたおばあちゃんが、急いで近くにいた釣り人を呼んできてくれて、助けてくれたのだった。
背中にのせてくれたのだがその時の安心感は今でも忘れられない。
その後、放心状態だった。
生と死の狭間を体験した事は、後の人生に多大な影響をもたらした。
そんな恐怖感から、海で足のつかないポイントへ行くのいが未だに怖かったのだ。
日本で海に行く時も、あのとき流されたパニックが起こらないように、毎回海の中で戦っていたのだった。
海が人一倍好きなのだが。
さて明日はどうなるのか。
鳥の声と、ヤモリを眺めて眠りについた。

 

Jun 9, 2013

Hawaiian wedding 4  ハナウマ湾

次の日から、二家族で、シュノーケリングをしに、早朝からhanauma湾へ。

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入場前には、説明のヴィデオをみんなで鑑賞。
当日は曇り気味でやや肌寒かったが、岩場にいる魚をみて皆テンションがあがった。
特に、未来のおにいちゃんの息子、ま~くんは、魚を見て、鳥を見て嬉しそうだった。

我が兄、ヨシキも、天然なため、シュノーケルの呼吸が出来ずに悪戦苦闘していたが、そのうちに出来るようになったようで、喜んでいた。
ちなみに、母ミエコも種類の違う天然である。

ワイキキエリアに帰り一休み。
未来は体調不良で寝る事に。

俺は、兄と母の部屋から、ワイキキビーチを眺めた。
オーシャンビューで素晴らしく晴れ渡った景色は爽快だった。
見渡す限り蒼かった。
ひと泳ぎして、海をチェック。
思ってた以上に柔らかくて、イージーでファインな、万人向けのいい感じの海だった。
これは良い。サーフィンは時間がなくて出来なかったけど、次回は絶対にやりたいなと思った。
しばらく海の中で景色などを眺めてのんびりして過ごした。

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続いては、またみんなでディナークルーズへ。
船の上で食事をし、ポリネシアンダンスのショーなどを見るものだ。

巨大な船が港から出港した。
料理は思った以上においしかった。
特にロブスターをゆでた物は、頭の中、はさみの中まで食べ尽した。

しかしアクシデント発生。
未来が疲れと、冷え、そして船酔いでダウンしてしまったのだ。
甲板に連れて行き、看病しつつ、隙を見て料理を食べた。
やはり挙式の疲れと、シュノーケルなどの強硬日程に無理がたたったようだ。
結局未来はなにも食べれなかった。(あとでとても残念がっていた。)

そんな調子で結構大変だったが、終盤に差し掛かった頃、大きな音楽とともに、スタッフがみんなを煽りだした。
徐々にみんなが踊っていく。
最終的には、みんな輪になって踊っていた。
両家の父母、兄夫婦までも、みんなが笑顔で踊っているのだ。
なんだかとても楽しくなってきた。
俺は参加して少し踊ったが、未来は、少し元気になったものの、まだまだ不調のようだった。
最後に船が帰路に就き、港が見えたとき、少し安心した様子だった。

そこから、タンタラス(Tantalus)の丘という所に夜景を見に出かけた。
素晴らしく輝くネオンはホノルルを一望できる。
キラキラと美しくて、二十ドル程も出して、観光客専門の業者さんに写真を撮ってもらった。(しかし母は、ホテルに届けられたその写真を持ってくるのを忘れたらしい。。。)

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長い長い一日が終わった。
2人とも疲れて眠り込んだ。

 

Jun 8, 2013

Hawaiian Wedding 3  挙式当日

いよいよ挙式当日。

カメラマンのアキラさんが到着。
今回の式を撮影していただく方だ。
未来とサイトで見て、この方に絶対お願いしようと決めていた方で、美しく暖かい写真が2人とも大好きだった。

当日の式をサポートしてくれるマミさんは、かつてモデルをされていた方で、貫禄と共に芯の強い美しさのある方だった。

メイクのマリコさんも含め、五人で、撮影のため、とても美しいと評判のワイマナロビーチへと出かけた。
広々としたリムジンでオアフの景色を見ながら、いろんな話しをした。
初めて会った気がしないくらい打ち解け合って、この素晴らしい出会いに感謝した。

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photo by Akira Seo

ワイマナロビーチに着くと、アキラさんが我々を森へと誘った。
美しい木々を背景にたくさんの写真を撮ってくれたのだった。
とても幻想的で、素晴らしい写真だった。

Takuji&Miku_0256
photo by Akira Seo

ワイマナロビーチでは、最高の晴天の中、海に足だけ入ってみたりした。
そこに落ちていた木で、ビーチに絵を描くと、とても楽しくて、自分なりの祈りをハワイの神々や精霊達に捧げた。
そして日本へも祈りを送った。

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photo by Akira Seo

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photo by Akira Seo

いよいよ挙式のためロビーへ。
美しいシャンデリアの下、柔らかなソファーで、両家の家族が待っていた。
久々の再会をここハワイで果たせた事に、とても嬉しくなった。
にこりと笑う顔が、皆幸せそうだった。
これがしたくてハワイまで行ったのだった。

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photo by Akira Seo

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未来は、マリコさんにお花を髪に彩ってもらい、ドレスを着て、式場である、カハラホテルの庭にあるガゼボまで向かう。
部屋から移動する際、道行く人が、おめでとうと声をかけてくれた。
たくさんの優しい祝福に、心が何度も感動して震えた。

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神父さんに、説明を聞き、リハーサルを行う。
とてもおおらかで優しい神父さんは、わかりやすい言葉で、何度も語りかけてくれた。
英語力や、オーダーメイドで作ってあった蒼いスーツのことをほめてくださり、とてもうれしく、ほこらしい気持ちになった。
次第に準備は整っていった。

ウクレレでのハワイアンの演奏と、素晴らしいフラも花を添えた。
2人は笑顔の素敵な親子だった。
このとき触ったテナーウクレレが心に残った。
しっかりとした音量、音質と、確かな音階、そして素晴らしい技術と歌声に心を打たれた。
俺達夫婦もこれからは、こんなふうに演奏して踊ってみたいと思った。

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photo by Akira Seo

未来は、お父さんに連れられ、芝生に生花のまかれたバージンロードを歩む。
お父さんから、未来を受け取ると、誓いの儀式へと入っていった。

誓いの言葉。

今まで幾度となく聞いてきた言葉も、自分が発するとなると全く違い、とても感慨深く、感動的なものになった。
私は、いかなる時も、未来を愛し続けると、誓った。
それはとても美しく、素晴らしい言葉だった。
言葉には言霊がある。
永遠の愛を誓った事は、自分への誓いでもあったのだった。

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その後皆で乾杯をし、幸せをシェアした。
両親に、今まで育てていただいた感謝と、素晴らしい出会い、そして愛を育み、ここまでがんばって来れた事に本当に感謝した。
夢を描いて叶える事。
夢は、最初は、とても遠く、険しく見えても、信じて突き進めば必ず実現する。
またひとつ大きな夢を叶えて幸せを実感した。

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挙式後は、別のレストランに移動し、レセプションパーティーを開いた。
サンセットの見えるビーチの前に位置するハウツリーラナイだ。
おいしい食事に皆笑顔になり、打ち解けていく。
やっぱり皆で幸せを分かち合うと、何倍も素晴らしい。
沈みゆく夕日に言葉を忘れ、ほどよくまわったアルコールに酔いしれた。
そうして、ハワイ挙式は幕を閉じ、新しい旅へと向かった。

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